« MAXIRO meets relax. | top page | LONG wayround »

2005 11 10

何ぞ必ずしも

kahitsu.jpg


京都祇園に 何必館 という現代美術館があります。
四条通北側に立つ、真っ黒いビルがそれです。


ここ祇園花見小路周辺は古くからの町並みが今も残る一帯です。
このあたりを歩くと、古い町家やお茶屋さんの店先に張られた何必館のポスターを何枚も見かけます。古い伝統を守り、よそ者やいちげんさんを寄せ付けない雰囲気があるこの町で、それは何必館がこの町にとけこみ地元の人々から愛されている証明のように感じます。町家の格子に張られた何必館のポスターに、私もいつからか自然と通うようになりました。


この美術館が出来た経緯はなかなか興味深い話で。
ここの梶川館長が、21歳の時にたまたま立ち寄った京都岡崎の美術館で、村上華岳の「太子樹下禅那之図」(菩提樹の下で座禅をする若い釈迦の絵)という作品の前に立った時、これまで体験したことのない身ぶるいするほどの衝撃的な感動を受けたそうです。そのことがきっかけでその瞬間自分の生涯を美術の事にかけようと決心したそうです。またこの時、この絵が自分のもとにやってくるのではないかという妙な予感があり、何ぞ必ずしもこの絵が自分のものになるかわからないとそれから20年後「太子樹下禅那之図」を掛ける為の美術館を自分で設計し七年かけて建てたというんだから、すごい話です。


現在「近代の芸術家の書展」が開催されてます。(2005年11月1日〜12月25日)
私も先日、観てきました。北大路魯山人、棟方志功、川端康成など他の美術館では絶対に真似のできない書の展覧会です。そのなかには、この美術館ができるきっかけになった作家、村上華岳の書も。


こだわって設計された館内はどこも素晴らしい空間で、とくに圧巻なのは五階、最上階です。エレベーターを降りるとビルの中に美しい坪庭が。地面には苔が張られ空からの光に照らされた一本の楓が立っています。

奥には日本間と茶室があり、その床の間には毎年、村上華岳の命日である11月11日にあの「太子樹下禅那之図」が掛けられるそうです。


kahitsu_niwa.jpg

えっ!

そう、あしたです。

仕事をさぼってでも、ぜひ。

(maxiromasamune)

posted by maxiro

コメント

何ぞ必ずしも。
んん。
柔らかくてあったかくて強い言葉だねえ。

好きな場所なのに、そういう肝心なとこ、すぐ忘れる。苦笑

さぼれないけど、間に合えば明日行ってきまーす☆

投稿者 写奈 : 2005年11月11日 00:04